スーちゃんが15歳を迎えてから、少しずつ様子が変わってきました。
ここ数ヶ月で特に目が見えにくくなってきているようで、左右をキョロキョロと見回す仕草が増えました。
まるで周囲の様子を確かめるように慎重に歩き、時にはその場に立ち尽くしてしまうこともあります。その姿を見るたびに、胸の奥が少し痛みます。
ロンの視力が落ち始めたのは18歳を過ぎてからでした。だからこそ、スーちゃんの変化は少し早いように感じます。
もちろん、犬種の違いや体質もあるのだと思います。それでも、まだ自分の足で元気に歩いていた頃のスーちゃんを思い出すと、どうしても切なくなってしまうのです。
老いは自然なことだと頭では理解していても、現実を目の当たりにすると心が追いつかない瞬間があります。
それでも、スーちゃんにはすごいところがたくさんあります。視力の低下や認知症の症状が見られるようになっても、長年過ごしてきた家のレイアウトはしっかり覚えているようです。リビングや廊下をゆっくりと歩き回っていても、最終的にはちゃんと自分のベッドに戻っていくのです。
その姿を見ると、「ちゃんと帰ってこられるんだね」と声をかけたくなります。体は少しずつ老いていっても、記憶の中に刻まれた“安心できる場所”がスーちゃんを導いてくれているのかもしれません。
一方で、スーちゃんはすっかり暗闇が苦手になってしまいました。昔は夜でも平気で眠っていたのに、今は少しの物音や気配にも敏感に反応します。
深夜、ロンの鳴き声で私が布団を抜け出すと、それに気付いたスーちゃんが「どこ行くの?」とでも言うように大きな声で鳴き出すのです。
お留守番のときは一人でも静かに過ごせるのに、夜になると私の姿が見えないだけで不安になってしまうようです。
日中のスーちゃんは、陽だまりの中で静かに寝そべっていることが多く、時折こちらを見上げるように首をかしげます。
その穏やかな表情を見ると、「まだまだ大丈夫」と思えるのですが、夜になるとまるで別の子のように甘えん坊になります。
高齢犬にとって、昼と夜とでは安心感の感じ方が大きく違うのかもしれません。
私にできることは限られていますが、せめてスーちゃんが安心して過ごせるように、夜はできるだけ近くで寄り添うようにしています。
ライトをうっすら灯し、声をかけながら撫でると、しばらくして落ち着きを取り戻し、静かに眠りにつきます。
そんな瞬間に、「ああ、今日も一緒にいられてよかった」と心から思います。
老犬との暮らしは、若い頃とは違った大変さがあります。けれど、同じくらい、いやそれ以上に優しさや愛おしさを感じる時間でもあります。 目が見えにくくなっても、耳が遠くなっても、スーちゃんの心にはちゃんと私の存在が届いている。 そう信じて、これからも穏やかな時間を一緒に過ごしていきたいと思っています。
🐾 チャンネル紹介
『ずーっとついてくるトイプーがいるんです』では、 トイプードルのロン(19歳)とスー(15歳)の穏やかな日常をお届けしています。 老犬との暮らしの中で感じる、優しさ・切なさ・そして小さな幸せを、短い動画に込めて発信しています。
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